ICT施工管理による出来形測定
ICT施工管理とは?
ICT施工管理とは、工事をもっと早く、正確にするために、コンピューターや特別な機械を使う方法のことです。
これにより、測定や進捗管理、品質チェックが効率的に行えるようになります。
出来形とは?
出来形とは、工事で作ったものの形や大きさのことです。
道路や建物を作るときに、ちゃんと決めた形や高さになっているか確認することを『出来形測定』と言います。
レーザースキャナーを使った出来形測定
この現場ではレーザースキャナーという特別な機械を使って、地面や建物の形や高さを正確に測定します。
この測定したデータを、最初に計画して決めた設計データと比べて、形や高さにばらつきがないかを確認します。
この作業によって、違うところがあればすぐに直すことができます。
出来形測定状況
出来形測定状況
簡易重量計を使った計測
ダンプトラックに積んだ土砂の重さを測るのは、土砂を積み過ぎないようにするためです。
重すぎると、トラックが壊れやすくなったり、道路が傷んだり、事故が起こりやすくなったりします。
なので、トラックの重さをきちんと測って、交通ルールをで決められた重さを守って安全に走れるようにしています。
簡易重量計は地面に敷いてある機械のことで、トラックが通った時に重さを測れます。
持ち運びが簡単で、いつでもどこでも手軽に移動して重さを測ることが出来ます。
簡易重量計①
簡易重量計②
暗渠管の水量測定
暗渠管は、地下に水を流すための特別な管です。
雨が降ったり、地下に水がたまったりすると、地面がぬかるんだり、道や建物が水であふれたりすることがあります。
暗渠管を 設置するのは、水を地面の下からあふれないように流していくためです。
暗渠管の中を流れる水の量を調べるのも大事で、管がしっかり水を流せているかを確認します。
水が多すぎると管が壊れてしまったり、道路が崩れたりする危険があります。
現場では毎日2回、工事が完了するまで水の量を測定して、安全を確保しています。
暗渠管水量測定①
暗渠管水量測定②
土質改良機を使った地盤改良工
現場の崩れた土砂を土質改良機で攪拌(かき混ぜること)して改良土にし、盛土材として再利用します。
下の写真は攪拌して出来た改良土をダンプに積んでいる様子です。
土質改良機とは?
土質改良機とは、土を使いやすくするために改良する機械のことです。
地面を造るときに土をそのまま使うと柔らかすぎたり、ぬかるんでいたりすることがるため、土質改良機を使って、土を固くしたり、水を通しやすくしたりして強い地面を作ります。
土質改良機は、特に地面が弱い場所や建物を建てる前に、その土地を強くするためにとても大切な役割を果たしています。
改良土の攪拌状況
改良土の積込み作業
監視カメラで現場を確認
この工事現場は監視カメラを使って24時間体制で監視をしています。
監視カメラで工事現場の法面が崩れていないか毎日3回点検しており、休みの日や雨の日はスマホで現場を確認出来るようにしています。
現場の監視カメラ
スマホで現場確認
雨天時の様子
夜間の様子